2017年 6月「ペラペラノドンの誕生!」

「ペラペラノドン」は空想上の「苦手攻略キャラクター」~これが優れもの!
これを生み出し、育てたのは発達支援を受ける小学生の男の子!
その子は「ペラペラしゃべりすぎ、いつでもどこでもお友達の事なんか視界に入らず、先生の静止にも耳を傾けられず、お友達の発言場面を横取りしてまでしゃべる」~しゃべりたい衝動を抑えきれずにクラスの中ではトラブル続出、、、「うるさい子」~彼は困っていました。

そんな中、「じぶんの苦手にどう対処、克服できるか、」という課題の研究を支援級の先生の指導のもと取り組み始めるのです。先ずは①悩みを抱える彼自身をキャラクター化②そのキャラクターはどんな時に暴れだすか、絵で表現してもらい、誕生したのが「ペラペラノドン」!~う・ま・い!

「いつ、どんな時に暴れだすか」をペラペラノドンが火を噴きながら表現すると、、、
これが目で見てわかる巧みな自己分析に!→原因が明らかになると→対処方が出てくる

課題しゃべりすぎ、その衝動を抑えられない
人の話が聞けないのでトラブルになる自分を研究
研究結果「ペラペラノドンはどうやらストレスが溜まったり、興奮すると暴れだす」事が判明
結果からの対処法①クールダウンのお札(興奮した時にこのお札を掲げ、深呼吸をしたり、お水を飲みに行けるお札)
②先生からはストップのお札(しゃべりすぎです!)で気付かせるカードを使い、暴れだす前に警告→回避

クラスの中ではこの対処法が功を奏して、彼は自分の研究をクラス全員の前で発表!
友達も自分の不得意な事を発表し合う会の中心に彼が居て、みんなの「困っているんだ!」の相談事に乗るようになりました。「学校って楽しい~」彼がそんな体験をした瞬間でした。
支援級の先生の「行動観察の的確さ」からの「苦手を克服する手法」はまさに【発達障がいは「周りの人たちの助けが必要な個性」】と上野一彦先生(元東京学芸大学名誉教授で自称LD教授)がおっしゃっていた事を思い出し、ラボに通ってくる生徒たちの行動観察!その子の自尊感情を引き上げるためにも磨きをかけねば、、、

T.Imou