2013年 3月「迅速な対応 ~ いろいろな場面で試されます!」

日本の伝統的なスポーツ「柔道」の体罰問題や国民栄誉賞に輝く吉田選手の参加競技「レスリング」がオリンピックから外されることになりそうだという一連の報道でスポーツ会が騒がしくなっています。

この二つの競技、問題が生じてからの関係者の対応の速さには対照的とも思える差を感じました。

レスリング界では国際レスリング連盟が会長に不信任を突きつけて退任に追い込み、理事にロシアが誇る霊長類最強の男カレリン氏を指名して危機に立ち向かっています。 レスリングは最後の1枠を野球とソフトボール、空手、スカッシュなどの7候補と争い、IOCは5月の理事会で候補を絞り、9月の総会で決定するようです。対応の速さが功を奏すように、「レスリング頑張れ~!」という気持ちにさせられました。(特にレスリングファンではありませんが。。)

今回は未来塾での子どもたちの「迅速な対応例」をご紹介しましょう。

先日、授業の10分休みでのことでした。
子どもたちの間で「やった、やられた!」の問題が発生!渦中の生徒が「来週から塾に行かない!」という訴えを起こしました。これは大変! 「さて、さて、どのような対応をしようかな?後日みんなで話し合いにしよう。」などと考えていました。
すると、関係した子どもたちの「すぐに謝りたい。」という申し出がありました。これは、からかわれた友達が終始うつ向いていた状況を重く受け止めた彼らの迅速な回答でした。

友達の「ず~~とうつ向いていた時の気持ち」・・はじめはちょっとした遊びのつもりだったけれど、相手は自尊心が傷つくようなことであったことが推測できたようでした。
子どもたちは目で見た情報から推理して正しい行動に修正していく訓練を失敗体験から学んでいます。自主的な謝罪である「ごめんなさいを言いたい。」との申し出は、私の 当初の収拾策のシナリオを越える、迅速で頼もしい対応でした。

今回の出来事で、お母さんたちと打ち解けて話し合う機会が持てました。また、理解を示してくださったことにも大変感謝しています。

子どもたちは、いろいろなきっかけを大人たちに提供してくれます。
お母さんたち相互の横のつながりや情報交換がとれていることは、子どもたちの育つ環境へ 良い影響を与えると思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

T.Imou